お知らせ
理学部石碑設置
琉球大学千原キャンパス構内には、「琉球大学」や「学部名」等を彫った石碑が見られます。これまで、千原キャンパスでは、理学部だけに石碑がありませんでした。今回の新設にあたっては、理学部らしさを重視し、琉球石灰岩を石碑の基盤として選定しました。琉球石灰岩は、南西諸島に広く分布する石灰岩で、サンゴをはじめとしてサンゴ礁の生物が岩石の形成に深く関わっています。主に数十万年前に形成されたもので,琉球弧が島嶼となった歴史が秘められています。琉球石灰岩は、沖縄では建材として古くから用いられており、石畳や石垣などに使われています。首里城などの城(ぐすく)や玉陵(たまうどぅん)などの陵墓も琉球石灰岩で作られています。沖縄の歴史と琉球大学の強みであるサンゴ礁研究のシンボルとして、琉球石灰岩の石碑には格別の意義があります。炭酸カルシウムでできている琉球石灰岩はもろく、酸性雨で溶けていきます。岩石表面は、陸生ラン藻やガジュマルのような石灰岩を好む植物によって、年月と共に色も形も変わっていきます。今回新設された石碑は、琉球石灰岩のように、時代の要請と共に変化し続ける本学理学部の新たな顔として皆様をお迎え致します(平成28年2月29日琉大ホームページ「お知らせ」)。
<琉球大学キャンパス内の石碑>
理学部物質地球科学科では、岩石学の教育にキャンパス内の石碑を用いています。風樹館のホームページで、キャンパス・マップと供に岩石情報を勉強することができます。
http://fujukan.lib.u-ryukyu.ac.jp/kikaku.php
琉球大学石碑:緑色変質安山岩(沖縄県産)
教養部石碑:細粒砂岩
文系総合研究棟:石灰藻球石灰岩(本体)・花こう岩(銘板)
法文学部・観光産業科学部石碑:砂質片岩(本体)・はんれい岩(銘板)
教育学部:緑色変質安山岩質半深成岩(ひん岩)
工学部:花こう閃緑岩
農学部:中粒砂岩(本体)・花こう岩(銘板)
理学部(新設):琉球石灰岩(本体、7トン)・花こう岩(別名:桜御影石,銘板)



