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2021年6月4日
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生物多様性ビッグデータで日本の外来生物分布を地図化:「ダーウィンの難題」を解明し外来植物の侵入メカニズムを解明
琉球大学理学部・久保田康裕教授の研究チームは、生物多様性ビッグデータを分析して、“ダーウインの難題”と呼ばれる外来生物侵入の仕組みを解明しました。
研究チームは、世界の生物多様性ホットスポットの1つである日本を舞台にして、外来植物と在来植物の分布を地図化し、外来植物の侵入を決定している要因を検証しました。その結果、日本国内の外来植物の侵入・定着には、外来種の原産地、人為かく乱、在来植物群集の空きニッチが関係していることが明らかになりました。
国内の外来種ホットスポットの地理分布には、外来種の原産地に依存した気候環境要因の影響と、都市化が関係していました。これらの結果から、今後の温暖化で、熱帯由来の外来植物が日本北部地域へ分布拡大し、都市化が生物学的侵入を加速させることが、予想されました。
一連の研究成果に関する論文は、Springer Natureから刊行された保全生物学誌「Biological Invasions」、およびWileyから刊行された生物地理学誌「Journal of Biogeography」に掲載されました。