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2021年5月28日
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パラオ共和国のニッコー湾で高水温・高CO2(低pH)環境に打ち勝つサンゴ群集を発見!
琉球大学理学部の栗原教授らの研究グループは、パラオのニッコー湾において自然状態で高水温・高CO2(低pH)環境を示す極めてユニークな海域を発見しました。
この海域の環境は将来気候変動によって起こると予測されている環境と同じであるにもかかわらず、多様なサンゴ種が健全な状態で多く生育していることが分かりました。湾の内外に生息するサンゴを移植する実験を行った結果、湾外のサンゴに比較して湾内のサンゴの方が高水温・高CO2環境に高い耐性を示すことが明らかになりました。
本研究の結果から、生物が様々な環境に対して巧みに適応・進化する能力を持っている可能性が示されました。一連の研究成果に関する論文は,Nature Research社が発行するオープンアクセスの国際誌「Scientific Report」に掲載されました。